今日もとっても春らしいお天気。(#^^#)
桜はピークをすぎましたけど、また花吹雪が美しすぎる🌸
遅咲きの品種の桜もありますし、散歩したくなりませんか?
さてさて、今回はやっと本題【筋膜リリース注射】について、特徴のポイントを書いていきます。
前回までのブログでは、前段の情報として簡単にまとめています。
・筋膜とは?
・筋膜と肩コリの関係とは?
① 肩コリ、筋膜リリースには注射 or 整体・・・ココがビックリ筋膜!
② 肩コリ、筋膜リリースには注射 or 整体・・筋膜が硬くなる原因と肩コリ、四十肩と五十肩。
【筋膜リリース注射】とは?
エコーで筋膜の状態を見て、問題の部分を特定する。
そこに生理食塩水を注射して、ねじれたり、硬くなって癒着している筋膜を柔らかくする、はがしていく医療的治療。
前回までの筋膜の情報にて、筋膜は主にコラーゲンとエラスチンでできていると説明しています。
筋膜が硬くなっている状態は、コラーゲンとエラスチンの水分が少なくなり、流動性の高い液状からジェル状態になって高密度化しているからですね。
だったら、水分を補給して十分に潤ったら流動性が高く、柔らかい液状に戻る!というダイレクトな論理、即効性の高い手段です。
2015年頃から、エコーを使っての筋膜リリース注射の治療を導入するクリニック数も増えているようです。
上の写真のようなエコー、妊婦さんのお腹にいる胎児を映すエコーと同じようなもの、高密度化して硬くなっている筋膜は白く、明らかな影となって認識しやすく表れます。
そこを狙ってピンポイントで注射していくのです。
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【受診のポイント】
●(多くの肩コリ、四十肩や五十肩、腰痛の原因は不明で、原因特定は難しい状況ながら)
先ずは、整形外科で骨や神経などに異常がないことを確認するための受診を推奨しているようです。
●この治療法、生理食塩水の注射は、基本、自費診療です。
●料金
クリニックによりますが、注射1本の目安2,500円くらいのようです。
エコーで確認した癒着が強い筋膜にピンポイントで注射しますが、その本数は癒着パーツの大きさや、ねじれ具合等のコンディションの違いによって異なります。
自費診療でも改善したい程度の辛さを伴う症状では、通常、1パーツに数本の注射が有効でしょう。
それから、癒着しているのは1パーツだけではない(例:肩周りと腰)ケースが多く、その場合は、さらに合計の注射本数を多く要します。
※私が調べて見た限りでは、生理食塩水は化学的な薬ではなく、体に優しいものと認識されていますが、クリニックによっては自主的に一回の診療で受けられる注射の本数を制限しているようです。
●通院回数と通院期間
筋膜の癒着の程度、その症状を招いた原因によっても、異なります。
悪い姿勢から引き起こされた結果ならば、その姿勢の癖、習慣の長さもファクターです。
精神的ストレスからの影響が大きいならば、注射後の即効的な変化は期待できますが、果たしてそれがどのくらい良好な状態を維持できるのか?速攻で戻ってしまうのでは?という疑問、これからデータ検証で解明されていく部分が沢山ありそうです。
私自身は筋膜リリース注射を体験したことがありません。
よって、情報からのメジャーな見解となりますが、筋膜リリース注射は対症療法の意味合いが強い治療法だと思います。
対症療法とは
…疾病の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高め、かつ治癒を促進する療法である。
エコーで確認し、ピンポイントで注射することにより、筋膜は即効的に反応します。
筋膜が柔らかくなり、関節の可動域が広く動かしやすくなります。
(例:肩が上がるようになった、股関節が開くようになった等)
これは根本的な原因を取り除いたり、改善した結果ではありません。(⇔原因療法)
ですから、このコンディションをより長く持続させるということが最大の目的となってきます。
せっかく動きやすくなった肩が再び固まらないように、自分で頑張る意識、運動やストレッチする等のセルフケアが必要です。
それを長期間に渡り、注射を受けてセルフケアして…と何度も繰り返すことができるのなら、そのうちに自然治癒力が発動して、原因が改善していく可能性もあります。
ただし、整体師、スポーツインストラクター等の立場から考えると、専門的なアドバイス無しに、セルフケアで自分の関節の位置や向き等を正しく認識して動作させるのは難易度が高いです。
望ましい形で骨格と筋肉を動かすケアができない状況では効果は半減してしまい、もったいない。時には、悪影響を及ぼすことさえもあります。
そして、自然治癒力の発揮を期待するのは、かなり難しいと思います。
●こんな方にお薦めです
・痛みが辛く、とにかく早く、一時的にでも痛み緩和を望む方。
そして、痛み止めの薬やブロック注射以外の、なるべく自然な方法を探している方。
・何らかの具体的な目的のため、直ぐに問題の体のパーツや関節を動かして使いたい方。
(例:ダンス大会の日程に向けて、とにかく腕が高く上がるようにしたい等)
・色々な治療を経験して効果が出なかったので、新たに試して変化を期待したい方。
改善が期待できる変化
・痛みの緩和
・筋肉の硬さ緩和、柔軟性の向上
・関節の可動域が広くなる
・血流とリンパの流れが良くなる → 冷え性、むくみの改善
・疲労感、だるさ、倦怠感の緩和
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【アドバンテージ👍👍👍】
●体に負担が少ない手段です。
生理食塩水は化学的な薬ではなく、体への負担も少ない治療法です。
●エコーによって筋膜の問題点をサーチして探すため、症状緩和の確率が高い手段です。
ただし、100%の命中率ではありません。
思い出してください!
筋膜は体中に張り巡らされている3Dのネットで、お互いに支え合って緊張と弾力を保って成り立っています。
問題点から離れたパーツで痛みが生じ、影響が出る場合があります。これを関連痛といい、どこに痛みが出てくるか未解明の部分が多いのです。
その他にも、痛みの主原因が筋膜ではなかったケースも考えられます。
●即効性の症状緩和を期待できる確率が高いです。
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【注意点、デメリット】
●料金が高めです。
保険適応外です。
一度に何本か、長期間に渡って筋膜リリース注射を打つ場合には、一般的な整形外科や整体院よりも、お金がかかります。
●対症療法で、一時的な症状緩和が主の目的。
一般に、症状改善には長い期間を要します。
●エコーで見ても、命中率は100%ではない。
トリガーポイント、関連痛
肩が痛い症状を肩コリ、腰は腰痛と総称する場合、それが筋膜性の原因で発するものである確率は、何と95%ともいわれています。
痛みを感じるセンサー=痛覚受容器は、筋線維(筋肉)そのものにはなく、筋膜に存在することを考えてみれば、95%という数字にも納得です。
この筋膜性の痛み=筋筋膜性疼痛症候群だと想定しての【筋膜リリース注射】ケアです。
筋筋膜性疼痛症候群の特徴は:
A) 筋膜上に、体に響くような圧痛を感じるトリガーポイントがある。
エコーで可視化して確認すると、筋膜上に高密度化して白い影となって映し出される、筋膜の問題部分があり、その部分とトリガーポイントが高い確率で一致します。
B) 関連痛が現れる。
全身に張り巡らされ、相互に支え合って連動し、成り立っている筋膜の構造から、問題のある筋膜のパーツから離れたパーツに影響、緊張や痛みが現れることがあります。
これが関連痛です。
トリガーポイントは筋膜上にありますから、トリガーポイントを刺激すると関連痛があります。
上のA)、B)の特徴によって、痛みのパーツが関連痛である場合に、離れた場所にある痛みの根源トリガーポイントが特定できないことから、誤診の原因ともなっています。
近年はエコー診断の発達により、トリガーポイントと関連痛がでるパーツのパターンがあることがわかってきたり、研究が進んでいます。
【感想】
このパターンが全て解明されたら命中率100%も狙えそう、医学の進歩は凄いですね!
それ以上に、人間の体って不思議で面白いなと、改めて思います。
そして、実は、ヒアルロン酸の役目が大切なんじゃない?と思っているので、後日続けて書いていきます。
次回は、整体から考える筋膜リリースについてです。
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