今度の後編は、体験してみた感想&考察です。
暗闇の中で爆音とともにボクシング✕筋トレ。
B-monster(ビーモンスター) * 褐色脂肪細胞
<要点 A&B>
A) 脂肪燃焼効果について、褐色脂肪細胞について気になった点&考察。プログラムの目的、インストラクターさんの説明と実体験より。矛盾していないか!?と気になる点を調べてみた。
B) とにかく楽しい、爽快感、アドレナリンが出てる感が気持ちいい!
約45分間、有酸素運動で血流と代謝をアップしながら パンチ、パンチ、パンチ。汗だくです。 |
A) 脂肪燃焼効果について、褐色脂肪細胞について気になった点&考察。
プログラムの目的、インストラクターさんの説明と実体験より。
矛盾していないか?!その説明と根拠!!!
<プログラムの目的、インストラクターさんの説明より>
① 有酸素運動✕筋力アップを組み込んだプログラム、脂肪燃焼には相乗効果。
筋トレで基礎代謝アップ、同時に有酸素運動で脂肪燃焼効果を促進する。
蓄積された脂肪が多い、セルライトになっている状態では、代謝が悪くてエネルギー消費率も低い、キレイに筋肉も発達しにくい。同時に筋肉量もアップしていくと基礎代謝も上がるし、脂肪燃焼しやすい体質に変わっていく。
→ これは論理的、そのとおりだと思います。
○有酸素運動で効率よく脂肪を燃焼させるためには筋肉量が必要。
筋肉量の少ない人が有酸素運動を行っても、脂肪燃焼量は低いからです。
○筋トレは、未だ筋肉量が少ない状態だったとしても、トレーニングする行為自体で刺激を受け、脂肪を分解するホルモンが分泌される。続く48時間の代謝がアップし、しかもカロリー消費の中でも脂肪を燃焼する比率が高まります。
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水泳でいうと、1時間休みなく、クロールで泳ぎ続けるのと同等。
エネルギー消費を活性化させる褐色脂肪細胞は肩甲骨周りに集中しており、肩甲骨周りを動かすことで褐色脂肪細胞を刺激して働きを促進する狙い。
とにかく、肩甲骨周りを動かすことは体に良さそうだ。
ボクシングのパンチは色んな角度から、振りかぶって、引いて、溜めて、肩甲骨周りを動かす。
水泳も、ボクシングよりは肩甲骨の動かし方のバラエティーは少ない気がするけど、しっかりと大きく動かしてる。水泳選手って肩の可動域が特別に広いし。
カロリー消費の違いは、肩甲骨以外の、全身の筋肉の使い方が異なることにより、どちらにも特徴、メリットがあるでしょう。
そこで、そもそも論。
褐色脂肪細胞を活性化してダイエットが信じられている根拠。
脂肪燃焼促進という情報の根拠について、公的な機関や医学的研究組織から示されたデータが元になっているのか?
エステサロン、健康関連の雑誌やWEBサイト等で山ほど見かけるが、どれもデータのソース未記載、内容が曖昧で似たり寄ったり。
今時の一般例に漏れず、WEB検索から集めた情報なんだろうという感じを受ける記載が目立つ。
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褐色脂肪細胞とは?
★体内に蓄積された余分なカロリーを熱に替え、放出させる働きをする有要な細胞です。
つまり、褐色脂肪細胞の働きが活発な人はエネルギーをたくさん消費し、活発でない人は、エネルギーの消費も少なめということです。
活発に機能しているかは、遺伝的な要因によるところが大きいとのデータが有ります。
★分布場所は、首の周り、脇の下、肩甲骨の周り、心臓、腎臓の周りの5カ所に限定されています。
★生まれた時は約100g、成長期に入ると少しずつ減り始め、成人では40g程度に減少。
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⇑上は前回記載した、褐色脂肪細胞についての一般的に知られている情報です。
さらに公的なデータやエビデンスを求めて、検索してみました。
★生まれた時に約100gあるとされる褐色脂肪細胞。成長期に入ると減り始める。
男性43歳以上の褐色脂肪細胞の質量は、ほぼゼロ!!!
下記グラフはアメリカ政府機関の公開データ、年齢別の褐色脂肪細胞の質量(グラム表示)を表したグラフです。
グラフ左側にある青色は注目すべきは男性43歳以上、質量ゼロ!!!
すでに存在しない褐色脂肪細胞を刺激して(遺伝的要素が強いので質量は増えない)活性化する、そして脂肪燃焼を活発にしてダイエット!?無理ですよね!!!
アメリカ政府機関のWEBサイト公開情報University of Tübingen, Germanyの研究データより |
★褐色脂肪細胞を刺激して活性化する手段は?
褐色脂肪細胞が多く存在する肩甲骨周りを動かしたり、ストレッチ、刺激なんて、どこのデータにも根拠が載っていない。
寒冷下において、生命維持のために体温維持が必要で、脂肪燃焼して発熱パワーを発揮する。
では、何度以下なの?ということは、具体的な公式データとしては見つからない現状。
下記の生理学研究所のデータ(2016)は信頼度が高いと思いますので参考まで。
生理学研究所
日本の全ての大学の基礎生理学研究を行う研究者を支えることを使命とした、大学共同利用機関です。
褐色脂肪細胞においてエネルギー消費を促す新たなメカニズムを発見
▲健康雑誌やコラム等の説によると、温度差において活性化するから、温水と冷水を交互に体にかければ良い。特に褐色脂肪細胞が集中する肩甲骨や首周り。
・・・どのくらいの冷水で発動するのか解っていないのに!?
冷たい温度を一番感知するパーツは顔で、交感神経が反応して褐色脂肪細胞が活性化するのに、おかしくないか?
▲それなら水泳をすれば全身運動でカロリー消費も高い、褐色脂肪細胞も水温で刺激され、脂肪燃焼が更に促進されて一石二鳥?
・・・そもそも、その程度の水温で命の危機と認識されるのか?
▲某大手エステサロンの痩身コースでは、基礎代謝を上げるためには褐色脂肪細胞の活性化が重要と掲げている。人為的に生命維持の危機だと錯覚させる状況を作り出して、褐色脂肪細胞の活性化を促すそうだ。
・・・私の友人が通っていて説明され、体験していること。
生命の危険と脳が誤認するように不思議な?映像を見せられる、そして褐色脂肪細胞が存在する心臓付近に冷たいプレートを置かれて冷やす。
これで本当に褐色脂肪細胞が活性化されているというエビデンスがあって、メニューになっているのだろうか?かなり大手のエステサロンだから実証データを取ってからじゃないと導入しないはず、と思いたいが、私の体験時にはスタッフの説明が支離滅裂で解ってない感じ満載だったので。。。
それに!!!友人は40代半ばの女性、そもそも褐色脂肪細胞の質量はかなり減少しているはずなので活性化する以前の問題、痩身の効率としてはどうなのか?
痩身コースの料金は何度も通う包括的なもので、安くはないのに~(泣)
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③ ベージュ脂肪細胞、聞いたことありますか?
褐色脂肪細胞と混同してませんか?
白色脂肪細胞の中に混在し、全身にある。
褐色脂肪細胞のように脂肪を分解して発熱するが、その存在が発見されたのは近年で研究途中である。
運動による筋肉の発達によって、白色脂肪細胞がベージュ脂肪細胞には変化するか、発言に関係すると考えられている。
褐色脂肪細胞のように、加齢による質量の低下という性質は無く、寒冷刺激とカプサイシンによって活性化するらしいが研究中。
筑波大学のデータより、ベージュ脂肪細胞について
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④ 上記①~③の情報を考慮して、脂肪燃焼の着眼点は!!!
褐色脂肪細胞の活性化を目指すよりも、もっと効率的な論理を基盤にシフトしたほうが良いと思うのは私だけ?
スクワットしましょうよ!
このビーモンスターのプログラムの中でも、数種類のスクワットが組み込まれていて、体験した実感で良いな!と思いました。
★全身の約7割の筋肉は脚に集中している。
下半身を動かすスクワット、トレーニングは効果が高い。
★筋肉量が1キロ増えると、基礎代謝量は50キロカロリーアップ。
体の中で最大級で強い筋肉、太ももを鍛えると、効率的に基礎代謝量アップを実践しやすい。
過去ブログ参照、スクワットのアドバンテージと注意点。
Part Ⅲ:<30日間スクワットチャレンジ>その前にチェックしないとダメなこと!: 骨盤、脚痩せ、ダイエットのエステ写真を見ながら、整体師が思うこと。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。B) とにかく楽しい、爽快感、アドレナリンが出てる感が気持ちいい!
<体験内容>●時間は約45分間。
インストラクターさんの指示、進行は基本英語です。
でもエクササイズの名前、パンチの種類など、話しているのは殆ど単語なので誰もが解りやすい。
●有酸素運動とパンチ連打を織り交ぜながら、交互に繰り返す。
開始時には代謝を高めるため、集中して10分間の有酸素運動を行う。
これはサーキットトレーニングで、複数種類のスクワット、腕立て、もも上げ、腹筋、ジャンプ系を、飽きないように組み合わせているもの。
トータルの配分では、有酸素運動とパンチは50%ずつくらいと感じた。
●開始10分のウォームアップ後に、グローブ装着、室内が暗くなり、ミュージック音が高まる。パンチと有酸素運動を交互に繰り返していく。
<感想>
●とにかく楽しい、アドレナリンが出てくる感じ、爽快感。
パンチするという動作自体も非日常、だからよりテンションが高まるのか。
●目的・ターゲットとしては、楽しいと感じるために!汗を流す爽快感、チョットきついけど体を動かしてヤりきった感を求めること。
その結果として、脂肪燃焼→ダイエット効果、筋力アップ、脂肪を燃やしやすい体作りがついてくるというイメージです。
●筋力アップ目的の動きだけではない、一緒に有酸素運動を組み込むプログラムは、一般人(プロのアスリートではない)向けのエクササイズには適応度が高く、好ましいと思う。
●暗闇なので誰にも見えない。
キツければ、自分のペースで手を抜いたり調整しながら、楽しくやれば良いと思う。
もし、45分間を全開パワーでやりきったら、イントラさんの説明のように1000キロカロリー消費できるでしょう。まず、そんなに体力が保つのか?が課題。
終了時には汗だくでTシャツが絞れそうな程、途中に500CCの水分補給した。
●体をねじったり、斜めに傾けたりする外腹斜筋を使う動きが多い。
私が普段しない動き、使わない筋肉を使う動きで、脇腹周りに効く感じが心地よく、刺激になる。
○暗闇と、そしてミュージックがファクター。
想像では、音楽に合わせた動き、曲の盛り上がりとともにボルテージがアップする動きとか、何か少しは音楽的要素があるの?と思っていた。が、特に何も関係なく、音楽がかかっている感じだった。
他のレッスンやイントラさんの内容は知らないけど、個々に特徴があって異なるのでしょうね。
※上記は私個人の感想です。
レッスンやインストラクターさんによって内容は異なるのだろうと思います。
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とにかく、楽しかった、気持ちよかった。それだけで続けたいと思うには十分。
それで未来の体が変わっていく、痩せやすい体質、きれいな筋肉になる可能性があるのならもっと楽しみです。
そして、せっかく運動、エクササイズするんですから、正しい筋肉の使い方、向き、姿勢、呼吸をインストラクターさんからしっかり学べるのも良いですね。
正しくない使い方だと効果は半減してしまします。
ブログ担当:さな
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